手話通訳者に聞いてみた!

 

おはようございます。代表の上野です。

 

昨日は弊社がお世話になっている手話通訳の先生に、社員がいろいろと質問をしたいということでミーティングを行いました。

1級速記士の社員と、手話と速記ができる社員と私の3人で、いろいろと手話の先生にお伺いをさせていただきました。

 

あらゆる角度からの質問に、経験と知識を織り交ぜ、よどみなくお答えいただく姿に、プロの方が発する言葉の重みや確信、何より手話が好きで楽しいという心が伝わってきて、月並みな言い方になりますが、とても感動いたしました。

 

手話の歴史や各団体の歴史、役務の報酬の低さや後継者不足の問題、スマートグラスなどの最近技術の話までとても幅広く、あっという間の2時間でした。

 

特に印象に残ったのが、音声言語能力の獲得時期の話でした。

3歳までに音声言語能力を獲得していない場合、言葉の理解力に差が出るというお話は、知っているつもりでも全然違う話のように感じました。

手話で名詞を理解してもらう苦労や、落語の落ちを手話で伝えるのが難しく、どう理解してもらうかに苦心されているお話は臨場感があり、そういうことだったのかという内容ばかりでした。

 

人工内耳の技術が年々向上しているのをニュースで見たことがあったので質問してみましたが、最近は1歳くらいで人工内耳の手術をする場合が多いそうですが、それでもやはり音声言語獲得という面で手術が全てを解決するわけではないそうです。

先日のブログでも少し書いた、人に聴こえないはずの周波数が、もしかしたら音声言語獲得プロセスに何かしら影響があるのかなと思い質問しましたが、先生はデシベルの問題もあるのではとの見解でした。

音声認識システムの認識率が悪いときは、音圧が低く、波形も密度が低いので、現象としては少し似ている不思議さを感じました。

 

話題はスマートグラスにも及び、知識の広さにも驚きました。

講演会などで、文字通訳が必要な中途難聴者と、手話通訳を必要とするろう者が同時にいる場合、スマートグラスでの表示の見せ方などについても、いろんな考え方を聞かせていただきました。

手話と字幕は同時に目で追えないので、表示の位置やタイミングはそれなりに考えないといけないという示唆は、大いに参考になりました。

 

また、ボランティアで学校に行くことが多いそうで、私もSDGsの分科会に参加していますが、そこでは手話の話が出ないので、学校ではSDGsと手話の連携がどのように進んでいるのかお聞きしたところ、先生の地元の学校でもそいういった話はないとのことでした。

 

先生は一昨日の地震に触れ、聴覚障害者は外見では聴覚に障害があると判断されづらいので、災害時に取り残されることが多い。誰一人取り残さないというSDGs憲章に、聴覚障害者のことをもっと考える機会がないといけないと強く語られていました。

 

スマートグラスでの手話と字幕による情報保障や、SDGsと手話について、今後西都速記株式会社として何ができるかを検討するきっかけになる、大変貴重なミーティングとなりました。

 

速記業界と手話通訳業界が協力できる情報保障について、今後も対話を重ねていきたいと思っています。

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